目から鱗の馬券学

2017年6月14日 (水)

2人気とのオッズ差が大きい ”1強パターン”の1人気はむしろ危険

■2人気とのオッズ差が大きい ”1強パターン”の1人気はむしろ危険!! 伊吹雅也

基本と呼べるほど広く知られたものではありませんが、単勝1人気馬に対する理解を深める上で是非知っておいてほしい傾向をここでひとつ紹介しておきましょう。

今、あなたは単勝1人気馬の単勝で勝負しようと考えています。候補となるレースはAとBの2つ。AもBも1人気馬の単勝オッズは、2.5倍で、締め切りを迎えても大きな差はつきそうにありません。ただし、2人気馬の単勝オッズは、レースAが3.5倍、レースBが6.0倍でした。

さて、あたはどちらの単勝1人気馬で勝負するべきでしょうか?

…こう聞くと、おそらくレースAよりもレースBを選ぶ方の方が多いのではないかと思います。支持率や実力が同等であれば、自身とそれほど変わらない支持を集めたライバルがいる単勝1人気馬(=レースA)より、アタマひとつ抜けた形になっている単勝1人気馬(=レースB)の方が勝ちやすそう。言い換えれば「単勝2人気馬のオッズ差(支持率差)は大きければ大きいほどいい」と考えるのが自然なのです。

しかし、実際に過去3年にデータを分析してみたところ、ほぼ真逆と言っていい傾向が出ていました。単勝オッズが2倍台だった1人気馬の成績を見ると、2人気馬の単勝オッズが3倍台だったレースは、勝率25.3%、連対率43.9%。一方、2人気馬の単勝オッズが5倍以上だったレースは勝率23.8%、連対率40.9%と、明らかに好走率が落ちています。それ他のオッズ帯を見ても、概ね「単勝2人気のオッズが大きいほど単勝1人気馬の好走率が落ちる」という傾向なのです。

よくよく考えてみると、2人気馬が1人気馬と差のない支持を集めているということは、3人気以下の実力がさらに一枚見劣りするということ。1人気馬の立場で考えてみると、2人気馬さえ負かせば勝利が見えてくるわけで、比較的楽な状況と言えるでしょう。しかし、2人気馬の支持率が低いということは、2人気馬と同等の実力を持つ馬が何頭かいるわけで、2人気馬を含む ”次位グループ”にライバルとしてマークすべき馬が複数存在しているということになります。自身と次位グループの差はそれなりに大きくても、負かすべき馬が増えてしまう分、次位グループのどれかに不覚を取る可能性が微妙に増えてしまうのかもしれません。

オッズが同水準の単勝1人気馬を比較するなら、単勝2人気馬との差が小さい方を選ぶべし――。

このセオリーは一般的なイメージの逆を突いているはずなので、心掛けておけば大きな武器になるでしょう。

2015年4月24日 (金)

ラップで分かる馬の基礎能力

●ラップで分かる馬の基礎能力 血統スナイパー 境和樹

(最強の法則12月号より抜粋)

格馬の分析の際に必要な要素は何か?境に尋ねてみた。

「まずはレース映像を見返すようにしてみてください、と強く申し上げておきたいですね。そこでレースの印象をメモしてみる。これは非常に大切なことです」

レースVTRを見ることで分かってくることもあるという。しかも、見るべきポイントは、ペースアップ地点と最後の直線ゴール前数十メートルでいいという。

「この2箇所が競走馬にとって一番辛い箇所だからです。先行している馬もスパートをかけるタイミングを計っているところだし、後方からの馬は、どこかで動き出すタイミングを見計らっているところ。トップスピードに乗せようとしているタイミングです。
また、最後に直線のちょっと手前は、どの馬も脚が上がっているところで、最後の脚を振り絞っている状態。この2箇所、つまり、もっとも苦しいところでスムーズに動けている馬は、それだけで価値が高い。最初は数字を確認しなくていいのでメモを取ってくとイイでしょう」

続いてラップの話。

「レースの上がり3Fを見てください。そこを見るだけで、だいたいの価値は分かりますよ。誤解を恐れないで思い切っていえば、上がり3Fでどれだけの脚を使ったか、そこに競走馬の価値は半分以上集約されているといっていいでしょう」

(中略)

ちなみに注目したい上がり3Fのタップ推移をひとつ指摘しておくと、

「ラスト3F目から2F目にかけて急速にラップライムが上がり、最後の上がり2Fに比べて少し時計が掛かっているものの、ラスト3F目のラップを上回っている」

というものです。具体的には上がり3Fの推移が、

11.8-11.0-11.4

みたいなレースですね。一気に加速して最後苦しくなっても急失速していないことがラップから分かります。あくまでひとつの形ですが、覚えておくと目に留まるレースが増えるかも知れませんね。

2013年9月11日 (水)

レースラップの見方

【レースのラップの見方】 N氏

 レースの距離やコースや展開によって上位に来る馬の種類は違ってくる。2~3Fの瞬発力勝負で強いタイプの馬や5F前後から動いて長く脚を使えるタイプの馬、あるいは前半から厳しいラップが続いてこそ力を発揮できる馬(つまりどこかで集約した脚を使うのが苦手なタイプ)、さまざまなタイプの馬が混在しているのが競馬だ。どういう条件が得意で不得意なのか?を調べていく上で重要な鍵となるのがレースのラップ。ここでは例を挙げてみたい。

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【例1:09R サラ系3歳以上 ウェルカムS(1600万下) ○混□指(ハンデ) 芝2000 】

12.9-11.4-12.3-11.9-11.5-11.4-12.1-11.7-11.9-12.7 (36.6-36.3)

中山2000mでマイネルライツが逃げたレースだ。同馬はスローペースで他馬に合わせて抑えると掛かってしまう馬なので、自分のペースで飛ばして逃げた。前半の4Fを過ぎた向正面で11.5-11.4と上がっていいペースで飛ばしているのが分かる。そして3コーナーで一呼吸入れて、4コーナーから直線に掛けて粘り込むというラップ。これを平均ペースとやると少し間違う。このラップで逃げるマイネルライツを追いかけるために後続はかなり速い段階から脚を使わされているのである。そして最後の坂で12.7というラップ。つまりこのラップを追いかけながら、最後バテなかった馬が勝つ展開。このレースが動いたのは実質800mを過ぎてから。平均ペースにしてもよりHペースに近い展開だ。勝ったのは脚を長く使いつづけることのできたトニーディアマンテ。逃げたライツ自身は過去のレースでもこういうラップの時に勝ち負けしてきた。ちなみにこのレースはハナ差の2着。

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【例2:2002/12/14 5回 中山 5日目 晴(良) 】

11R サラ系3歳以上 ディセンバーS(オープン) ○混○特指(別定) 芝1800

13.1-11.9-11.9-11.5-11.5-11.9-11.7-11.4-11.9 (36.9-35.0)

これはローエングリンが逃げ切ったレース。同馬は自分一頭にならないと折り合い面に不安のある馬。ただラップを落とすことが可能なのは宝塚記念でも見せている。例1)と同じく向正面で11.5-11.5とペースが上がって3コーナーで一呼吸。ただ違うのは距離が1800mであるということと、クラスがOPであるということ。そのために後半は決してバテない。バテないどころか上がり35秒と決め手の勝負になっている。このレースが実質動いたのが4コーナーから直線を向いた辺り。こうなると上位に来るのは先手を取って脚が速い馬。2着プレジオは馬格が434kgと小さい。手脚も胴も短いから速く回せる。ちなみにバテずに長く脚は使えるが脚が遅いトニーディアマンテは昇級でこのレースに出てシンガリの9着に負けた。

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 このように前半から飛ばして後半バテていくHペース、前半から道中、落ち着いて流れて2~3Fの瞬発力勝負、あるいは前半からスローで流れて5Fからの持続力の勝負。どう流れたのか?どこでペースUPしたのか?ラップを観察してみればどういう流れだったのかが如実に分かるはずだ。さらにレースVTRと合わせて見れば、縦長だったのか、団子だったのかでも見方は変わってくるはずだ。こういうことが分かってくると、じゃあその馬がどういうパターンを得意としているのか(あるいは不得意としているのか)、また今日のレースはどういう流れになってどういう馬を選択すればいいのかが少しずつ分かってくると思う。

 

2013年8月29日 (木)

このコメントは書いてはいけない

■このコメントは書いてはいけない


競馬新聞のコメントは、どれを読んでも似たような内容である。もっとも同じ人間のコメントで、ある新聞には「楽しみ」と書いてあるが、ある新聞には 「期待できない」と書いてあったのでは、読んでいる人はどっちが本当のこと を言っているのか戸惑ってしまう。

じつは、競馬新聞のコメントがほとんど同じなのには、理由がある。
一つには、取材源がほとんど同じであること。つまりおなじひとにきいているのだから、同じコメント内容になる。これは当然のことである。

 そしてもう一つの理由。  じつは、新聞を読むうえで、ここが重要なポイントなのであるが、書いては いけない(書くのをひかえる)コメント(表現)がある。  代表的な例が屈腱炎(通称エビ)である。屈腱炎とは前脚の管骨の後ろにある屈腱というところが炎症を起こす病気である。炎症を起こした部分がエビの 腹に似ていることからエビハラ、エビといわれる。サラブレッドにとっては不治の病といわれ、多くの名馬がこの病でターフを去っている。  厩舎関係者は、この病をオーナーに知られることを心配するため、新聞には 引退が決まった馬の原因としてしか発表されないケースが多い。通常、新聞の コメントでは「脚部不安」という漠然とした表現を使っている(ただし「脚部不安」=「屈腱炎」とは限らない)。
 ただ、今は以前に比べて報道もオープンになっているため、絶対に出しては いけない病名というわけではないが、それでもこれを嫌う厩舎関係者は多い。
 また乗り不足からくる重目、太目という表現も嫌われる。

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 「○○が痛い」とか「△△を気にしている」

など、馬が万全でない状態を、 そのまま書いて調教師にひどく怒られた、なんてことをよくきく。  

その他、

「能力がない」

「走らない」

という表現もまずいようだ。

こういう 場合は

「まだ力をつけきっていない」

、あるいはその逆の表現で

「相手が揃っている」

などというに変えるのが一般的である。

では書いていい表現とはどんなものか。われわれが新聞のコメント欄を読ん で、なじみのある表現がそれである。

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たとえば、次のような表現―――

・気配が一息
・本調子に欠ける
・走る気がまだ見られない
・幼い・若さが残る
・気が悪い
・集中力に欠ける
・動きがもうひとつ
・気合のりが物足りない
・終い(ラスト3ハロン)の伸びに鋭さがない
・全体的なタイムが遅い
・ソラを使う
・他馬を気にするetc


最近、ひんぱんにコメントで見かける言葉に「ソエ」がある。ソエが出ると いうのは、2歳馬のトレーニングの過程で、走る馬に出るというのがこの社会 の一般的な言い伝えである。だから、どちらかとうとメデタイときの表現の一つ。

昔は「ソエが出たら、赤飯を炊かなきゃなぁ」という話をよくきいた。  「ソエが出る」「ソエを痛がる」といい、これがおさまれば「ソエが固まる」 という表現に変わる。
この話からいけば、「ソエが出ている」ときは馬券を消し、「ソエが固まった」 ときは買い、ということができる。なにしろ、走る馬に出るのがソエなのだから。

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2013年8月22日 (木)

カマシ 

■カマシ 田原成貴

(中略) ステロイドを投与された馬の体はたくましく見栄えがよくなります。しかし、治療以外で投与された場合、いろいろ副作用が生じます。
少しでも見栄えを良くしたい、セリ市で持って生まれた能力以上のものを見せたい。そういう目論見で使用された場合は後々、投与された馬は悲惨な最期を迎えます。それでも、セリ市で購入者によく見せるために使用されるくらいなら、アフターケアをちゃんと行えば使用された馬は救われます。

 これが競走能力を高めるために現役馬に使用されたらどうなるか?

もちろん、競馬会の施設内では治療以外では禁止薬物は使用できません。しかし、牧場では治療目的という名目で自由に使用できます。

 ステロイド等の化学薬品は、体外に排出される計算が成り立ちます。人間のアスリートの場合、競技が終わってから次の競技までに抜き打ちでドーピング検査を行われることがありますが、競走馬の場合、競馬が終わってからすぐに行われる検査が終了すれば、次に競馬に出走しない限りドーピング検査を行われることはありません。

競馬に出走したあと、すぐに放牧に出し、計算されたドーピングが行われたらどうなるか?

 ここまで書けばもうおわかりでしょう。

競馬会は「カマシ」という言葉を非常に嫌います。それはなぜか?
その気になれば、輸送網が発達し、競馬会に属さないトレーニング施設たくさんある現在の方が「カマシ」は容易に行えるからです。
きれいごとに走り、どんどん馬に負担がかかっているのが現状です。
網にぶら下がって、まむしをカマしていた時代の方が「300年ロマン」に近いのではないでしょうか。

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2013年8月 2日 (金)

「人気の凡走」「人気薄の好走」は、なぜ起こるのか 野田利樹

「人気の凡走」「人気薄の好走」は、なぜ起こるのか野田利樹

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「人気の凡走」「人気薄の好走」と言う言葉を聞いたことがあるだろう。
そういうことが言われるほど、人気を背負った馬は凡走のケースが少なくない。

 その理由は、人気を背負った馬の方が人気薄の馬よりも騎手は乗りにくいという点にある。例えば先行馬なら3~4番手の好位置でレースを進めることを要求されるし、差し馬なら他馬の不利を受けないように追い込みの力を発揮せねばならない。そういう制限付きでレースを戦うのは、一つの不利な要素となる。

 一方、人気薄の馬の場合は、いつも3~4番手で先行していた馬を、このレースでは思い切って先頭に立たせて逃げ切りを狙うといった「一か八かの賭け」も、ある程度は許される。また、そうしないと勝てない。しかしそれが人気馬だと「無謀なオーバーペース」と非難される。そういう賭けはなかなかできない。

 また差し馬の場合、人気薄のときは、例えば4コーナーで思い切ってインコースを突いて進出を狙うといった戦法も使える。しかし、4角で内を突くというのは実は危険な方法なのだ。多くの馬がコースの短くとれる内側を狙おうとするのでインコースが開かないことが多い。しかも差し馬より先行している馬の方が自分でコースを選べるだけ有利だ。後ろからインコースに入った差し馬は、前の馬が壁をつくって抜け出せなくなってしまう危険がある。

 そればかりでなく、逃げたり先行していた馬で余力がない馬はこの辺りで失速する。コースの内側は前方から急に下がってくる馬が多くいて、その馬にぶつかる不利を受けがちだ。

 したがって、人気薄の馬とか、人気でも4角で余力のなくなってしまった馬が思い切った挽回策として内を突くことはあっても、人気馬が余力十分にあるときは、大回りして外側から追い込むという安全策が求められる。

 こういったことから、逃げ馬にしても差し馬にしても、人気薄の場合の方が選べる戦法の幅が広いのに対し、人気馬は選択の幅も狭く、さらに他馬から目標とされやすいなどの不利がある。つまり、同じ勝利でも、人気薄で勝った馬よりは人気を集めて勝った馬の方が価値があるといえる。

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2013

2013年7月15日 (月)

 ”カマシ”で勝負を賭ける馬を見破る方法とは

 ”カマシ”で勝負を賭ける馬を見破る方法とは

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これも前出の競馬評論家S氏のラジオの競馬中継での出来事。人気薄で勝った馬について聞かれたS氏が一言。

「カマシましたねえ」

この放送を聞いていた私は、一瞬、自分の耳を疑ったほどだ。

この言葉、使ってはいけないのではないか。

それに、カマシはJRAが認めていない行為ではなかったか、と思ったからである。

後日、S氏と会う機会のあった私は、件のラジオでの発言について聞いてみた。すると、やはりS氏はその後、JRAから呼び出しを受け、不穏当な発言について厳重に注意されたそうだ。そればかりか、S氏から「カマシた」と言われた馬の担当厩務員もJRAから事情聴取を受けたというではないか。

その厩務員、S氏に電話で、

「あんなこと、ラジオで言ってもらっちゃあ困るよ」

と泣きついたそうだが、S氏は悪びれることなく、

「何言ってるんだ、よくやってるじゃないか。名人だろ!」

と言い返したそうだ。

この話は今から十数年前のことである。最近は”カマシ”という言葉も聞かなくなった。というのも、”カマシ”ができる腕達者がいなくなったのである。”カマシ”というのは、マムシとか漢方薬のゴウなどを使って、馬の能力以上の力を発揮させることである。人間で言えば、精力剤を飲むようなものである。JRAが禁止している薬物ではないので、これは合法的な作戦だそうだ。では、どのように仕込むのか。関東のベテラン厩務員にその方法をこっそり教えて貰った。

「材料はマムシ、朝鮮ニンジン、タマゴ、それから卵黄を少々。マムシは生きているものではなく、乾燥させたものをひいて粉状にしたものがあれば手間が省ける。まず、マムシの粉の中に朝鮮ニンジンを加える。それにタマゴを混ぜてピンポン玉くらいの大きさに丸めるんだ。それぞれの量は企業秘密。それから、飲みやすいようにダンゴの表面に卵黄を塗るんだ。飲ませ方だが、竹筒を半分に割ったものを馬の口に当て、ダンゴを数個、口の中に流し込む。これで完了」 

意外と簡単そうだが、そうでもないらしい。

「出走する日時から逆算して馬の状態の善し悪しを判断しなけりゃいけない。調子の悪いときにやってもしようがないからね。それから、効き目を最大限にするために、馬に飲ませる時間を細かく計算しなければいけない。結構、大変な作業なんだ。効き過ぎると鼻血が出たりするしね。それに、アフターケアも大切なんだ。というのも、使った後に薬が切れると疲れがどっときてガタッとくる。事後処理をちゃんとしなけりゃ、最悪、死んでしまうなんてことにもなりかねないんだ」

今はこの”カマシ”は本当にやっていないのか。

「今どきカマシをやってる厩舎なんてないよ。やる人間もいなくなったし、材料も高いしね。今は調教師も若くなり、そんなもの使わなくてもJRAの許容範囲内にある獣医の薬でいいものがある。クラシックレースなんか、ほとんど全部の馬に使われていると思うよ。パドックで馬の目付きを見てみな。ギラギラしているから」(関東ベテラン調教師)

また、こんな秘密も打ち明けてくれた。

「どこの厩舎とはいえないけど、獣医と相談のうえ、レースの10日前までに治療の目的で禁止薬物を打っているなんていう話も聞くよ。これなら、レース後の検尿検査でも引っかからないからね」

”カマシ”は姿を消しても、それに代わる最新医学の方法があるようだ。

クラシックレースでなくとも、パドックでの馬の目付きには要注意だ。現代の”カマシ”が仕込まれているかもしれない。

2013年7月11日 (木)

競走馬をどう特徴付けるのか?

■競走馬をどう特徴付けるのか? N氏

 「競走馬は自分の得意とする条件で走ると強いが、自分の不得意とする条件だと弱い」

というのが私の考え方である。

一般的な言い方でいう「強い馬」というのはフィジカルや精神面で優れていて、走ることの出来る許容範囲が広い馬のことであり、「弱い馬」というのは走ることのできる範囲が狭い馬のことをいうのだと思う。そして予想の上で大事なことは、強い、弱いに関わらず、その馬の走れる守備範囲がどこからどこまでで、どういう条件を得意とし、不得意としているのかをはっきりさせることだと思う。

強い競走馬でも全勝で引退していく馬なんてほとんどいない。どっかで負けていく訳でそれを事前に予見できるかどうか。逆に弱い馬でも適条件でならどこかで穴を開ける。それを見抜けるかどうか。そのためには出来るだけその馬について調べ事前知識としてその馬のできることとできないことを知っておく必要がある。ここではいくつか例を挙げてみたい。

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【例1:ミヤギロドリゴ】

下記のラップはミヤギロドリゴが福島記念を勝ったときのラップだ。

12.1-11.1-11.7-11.7-12.0-12.2-12.0-11.9-12.1-12.2

当時の福島の馬場状況は7日目で馬場がかなり荒れてきている。ペース自体が終始12秒前後で淀みなく流れ、最後までラップが平均しているのが特徴だ。これを最後方から捲って差したのがミヤギロドリゴ。ちなみにサイレントセイバーが2着。
逆に1ヶ月前の10/20、5日目の京都で行われたオパールSのラップ。

12.7-10.8-11.8-11.7-12.3-12.4-11.8-11.8-12.2-12.3

前半はやや速めのペースで中間落ち着いて残り4Fから再加速、つまり一度息を抜いて4Fの持続力の勝負となった訳だ。ミヤギロドリゴはこの時9着。

この2つのラップを含め、競走成績を見ていろんなことが分かる。まずミヤギロドリゴは緩急がつく流れを苦手としている。ミヤギロドリゴは掛かる気性の馬で鞍上がかなり手を焼くほどだ。だから途中でラップが落ちるとそこで馬は行きたがる。当然溜めが利かない。こうなると再加速して長く脚を使うなんてのは難しい。また秋口で生育の良い京都の軽い芝では脚の遅さが露呈する。大トビで蹴りの強さで走る馬だから、パワーこそあれ、脚を速く回すなんてのは一番苦手な作業だ。だからこその荒れた馬場の福島が良い。さらにこれだけ淀みない流れだとバテる馬が続出するが、この馬は後方で溜めたにしてもバテないだけの持久力を持っているとも言える。

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【例2:オースミコスモ】

次の例はオースミコスモのラップである。

スイートピーS 1着 12.9-10.9-11.6-12.3-12.3-12.5-12.5-11.5-11.8
紫苑S     1着 12.6-11.4-12.3-12.7-12.8-12.0-11.3-10.5-11.4
阪神牝馬S   2着 12.8-10.9-11.3-11.4-11.7-11.7-11.6-11.8

それぞれのレースのラップを上げてみた。お分かりのようにスイートピーSや紫苑Sではスローで流れての2F、3Fの上がりの勝負で勝っている。ゆっくり溜めて流れてヨーイドン!の競馬で勝ってきた馬だ。この馬の馬格は420kg程度。手脚も短く胴も短く小さくまとまった馬だ。もちろんパワーとかは無い。が、小さいことはいいこともあるのは、その分手脚を速く回せる。完歩も小さいから次々と蹴りを繰り出すことができる。そのために上がり勝負になればその能力を発揮できるという訳だ。阪神牝馬Sはマイルなのでややラップに淀みないが、中間ややペースが落ち着いて、最後の1Fも11秒台のように速い脚が問われたレース。勝ったダイヤモンドビコーも脚が速い馬で、同馬もそれに続いての2着となった訳だ。

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以上、レースのラップを観察していくだけでも、その馬の得意とするところと不得意とするところが見えてくるというお話。

ミヤギロドリゴもオースミコスモも決して強い馬じゃない。でも一般的に「強い」とレッテルを張られないからこそ配当的な優位性も高いということ。観察してその馬が走れることを知っている人の勝ちだ。

競走馬にはそれぞれ

「できることと、できないこと」

がある。

馬の上げ下げを如何に上手くやるかが馬券にとっては重要で、各馬の適性を知っておくことはそのためのイロハでもある。

「観察せよ、されば報いられん」

である。

2013年7月 4日 (木)

バクチの極意は「いつも同じ金額を持って行く」こと  浅田次郎

■バクチの極意は「いつも同じ金額を持って行く」こと  浅田次郎



 投資金額についての厳守事項をひとつ授けておこう。アマにとっては多少人生が狂っても、身を滅ぼさないための防衛策。競馬歴10年以上のセミプロの方には。道楽を道楽のまま持続させるための必須要項である。それは

「いつも同じ金額を持って出かける」

ということである。

賢明な方はすでに実行しておられると思うが、これは競馬に限らず、麻雀でもパチンコでもラスベガスでも、全てのバクチに共通する極意のひとつである。5万円、と決めたらピッタリ5万円を持って家を出る。4万5000円しか手持ちがなければ、その日は見送る。6万円あっても、1万円は家に置いてくる。

なぜこんな制限をするかというと、元金が変わればおのずと張り目が変わってしまうからである。もっと分り易く言うなら、普段は5万円の予算の人が、暮のボーナスが出たからといって20万円持って勝負に出かけたとする。レートが4倍ちがえば、買い目は全く異なる。

1年間、5万円の基準の上に試行錯誤を繰り返してきた彼の馬券術は、20万円の世界では何の役にも立たないはずである。結果、5万円の世界では考えるあけもないメジロマックイーンの単勝1.7倍に勝負、なんてことになる。毎週20万円を持って来る人なら「ユタカっ、バッカヤロー!」で済む。しかし、たまたま20万円持って来てしまった彼は、いくらダイユウサクの脅威の大駆けを呪ったところで、取りかえしはつかない。

つまり、元金5万円と決めたら、5万円運用術のスペシャリストになることが、競馬で勝つための重要な要件なのである。持ち金が常に一定であれば、たとえば麻雀ならそれに応じた手づくりや打ち回しをする。パチンコならおのずと、レート見合った機種を選ぶだろう。このように常に一定のタネ銭を決めることによって、無限に存在する勝負パターンを、もっと自分の身丈に合った一局面に限定するのである。

そしてその習慣を持続しつづけることで、
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【局面のスペシャリスト】
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になる。

Tauzin


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この方法は、こと自信のないレースでも買わずにはおられない人ほど、確実に実行しなければならない。時として、途中で大穴を的中させ、持金が50万円に膨らむこともある。それはそれで、事実上は新しい局面に突入するわけだが、大局的に見れば「5万円の世界の一局面」であるから、何度か同じ経験を重ねるうちに、そうした局面での学習効果が身につく。



ところが、タネ銭が20万円であったり1万円であったり常にマチマチだと、50万円に膨らむまでのエネルギー経緯もそれぞれ違うから、



「こういう場合はこう打って行く」



という学習効果がサッパリ身につかないのである。




自分がどの程度負けているのか?

逆にどういう勝ち方をしているのか?

という冷静な戦況判断の基準は、「一定のタネ銭」にあるのだ。



「午前中はいい調子だったのに・・・」

という負けパターンの原因の多くは、勝ちに回ったときの戦況判断の甘さである。



私も競馬場にでかけて、ばんたび勝って帰ってくるわけではない。もちろん中山名物オケラ街道をトボトボと帰ることも珍しくない。

しかし、ただ一つ自信を持って言えることは、途中で大穴を的中させて元金が数倍に膨らんだらもうコッチのもの、その日は負けは絶対にない。個人のレートは馬券師たちの機密事項だが、ともかく常に一定であるからこそ、こうした勝ちを確実に拾えるのである。


 自分をどのレートのスペシャリストとするかは、全く個人の自由である。ただ、100万円と決めたら、必ず100万円ピッタリ持って行く。1万円と決めたら、駅の改札口で1万円札を両替するところからはじめる。そして少なくとも数年間は、そのペースを厳守する。万が一、レートを変更する時には、競馬観そのものを変えるほどの決意が必要である(持金レートが私たち仲間の機密事項であるという理由は実際のプロといわれる人々でも1万円から数千万円まで、全くマチマチだからである。)


 私の信条として、他人の馬券術に口を出すことはまずない。他人の勝負に相乗りするということも、まずない。それぞれのレートによって、勝負どころは異なるからである。しかし、アドバイスとして口にするのは「ノミ屋だけは、やめなよ」ということである。べつに違法だからとか、キリがないからとか、逃げられたら困るとか、そんなつまらない理由からではない。レートの限定、つまり鉄火場の中で自分の座っている席が分らなければ、いつまでたっても上達はないからである。


ブームに水をさすようで申し訳ないが、やはり競馬は勝てない。理論的にもそうだし現実も、そのとおりだ。しかし、不思議なことにプラストータルのプロはちゃんと存在する。もちろん私もそのうちのひとりである。投資金額はみなマチマチだが勝負の場を離れて語り合いながら一様に感じることは、カネに対する執念である。秘密のレートも、その執念から導き出されたものだ。


 競馬の社会的罪悪性を覆すことのできる唯一の方法は競馬に勝つことである。

そして

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― 「勝つ」

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という信念がなければ、必ず負ける。勝負とはそういうものである。

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・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆.

Asada


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ちなみに、今は、売れっ子作家となり、

Asadanow

こんな感じ。

変われば変わるもんですなぁwww

2013年6月28日 (金)

■競馬には必勝法がある  石川ワタル

■競馬には必勝法がある  石川ワタル

(中略)

大家3人の馬券心得を次にまとめておこう。どうか繰り返して読み、頭の中に叩き込んで欲しい。馬券を買うのはそれからだ。

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☆ピッツバーグ・フィルの錬金術

①馬券で勝つのに天才はいらない。よく調べ、考え、研究しなければ馬券で勝てるようにはならない。

②競馬で勝つ人は勝ち続け、負ける人は負け続ける。

③自分の考えに自信を持つ。他人に惑わされてはいけない。

④競馬検討は馬の格と負担重量が基本。ただし馬の調子が悪くては話にならない。時計はは一定の条件下で意味を持つ。

⑤騎手よし馬よしは賭けよし。

⑥競馬の不正はウワサされる1%の10分の1もない。

⑦勝ち馬候補が見つかったら、次にレース展開を考える。

⑧競馬場では男は女性と馬と、両方に気持ちを向けることはできない。

⑨買った馬が負けたら、寝る前に敗因を考える。

⑩自信のないレース、儲からないレースには手を出さない。

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☆ポール・クーパーの錬金術

①買い目のある馬券、すなわち「本来ならこれくらい」という適正オッズよりも高い配当の馬券を買う。低配当の馬は買わない。

②難しい複合馬券ほど儲けが大きい。3連単で60通り買っても、数万倍の配当なら大儲けだ。

③自分でルールを決め、それにしたがって馬券を買う。

④開幕当初の3歳戦と4歳のハンデ戦は買いにくい。

⑤未勝利は買わない。

⑥高額賞金のレースほど取りやすい。

⑦障害レースは難しい。

⑧気まぐれで馬券を買わない。よく考え、研究して買う。

⑨競馬の基本は競走成績と時計。その時々の傾向にも気をつける。

⑩勝つも負けるも自分のお金。慌てず騒がず、リラックスして、あくまで自分の決断で馬券を買う。競馬に損失補てんはない。

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☆細川太の錬金術

①荒れる荒れないは時計で分る。荒れるのは時計上位が何頭もひしめいているとき。荒れないのは人気馬の時計がいいとき。

②この時計とは、今回の推定走破時計のこと。これは馬場差を考え、実際の時計を修正して持ち時計を出し、その上で算出すること。

③推定走破時計の上位5頭くらいの中から1,2着馬が出る。

④ただし、時計を絶対視してはいけない。騎手、枠順、ハンデ、人気、調子その他を考える。

⑤最後の判断はパドックで下す。競馬場に1日いても、買えるレースはせいぜい2つか3つしかない。

⑥「勝てる」というレースまで、買わずに見送る。これに勝ったら強気に次の自信のあるレースへ転がしていく。これを細川流「雪ダルマ転がしの術」と称する。

⑦競馬で負けていいおカネはない。儲けて株を買う、別荘を買う。目標は大きく高く。

⑧情報は可能な限り集める。関係者のコメントで勝負気配や体調、逃げるかどうかなど分ることがある。

⑨特別、重賞は取りやすい。下級条件ほど取りにくい。

⑩馬券は本線で取る。押さえで儲けようとしてはいけない。

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