« マクロ2020/0726 | トップページ | 結果2020/0725.26 »

2020年7月30日 (木)

競馬馬をどう特徴付けるのか?

【競馬馬をどう特徴付けるのか?】 N氏

 

 「競争馬は自分の得意とする条件で走ると強いが、自分の不得意とする条件だと弱い」というのが私の考え方である。一般的な言い方でいう「強い馬」というのはフィジカルや精神面で優れていて、走ることの出来る許容範囲が広い馬のことであり、「弱い馬」というのは走ることのできる範囲が狭い馬のことをいうのだと思う。そして予想の上で大事なことは、強い、弱いに関わらず、その馬の走れる守備範囲がどこからどこまでで、どういう条件を得意とし、不得意としているのかをはっきりさせることだと思う。強い競争馬でも全勝で引退していく馬なんてほとんどいない。どっかで負けていく訳でそれを事前に予見できるかどうか。逆に弱い馬でも適条件でならどこかで穴を開ける。それを見抜けるかどうか。そのためには出来るだけその馬について調べ事前知識としてその馬のできることとできないことを知っておく必要がある。ここではいくつか例を挙げてみたい。

 

 

--------------------------------------------------------------------------------

 

 

【例1:ミヤギロドリゴ】

 

下記のラップはミヤギロドリゴが福島記念を勝ったときのラップだ。
12.1-11.1-11.7-11.7-12.0-12.2-12.0-11.9-12.1-12.2
当時の福島の馬場状況は7日目で馬場がかなり荒れてきている。ペース自体が終始12秒前後で淀みなく流れ、最後までラップが平均しているのが特徴だ。これを最後方から捲って差したのがミヤギロドリゴ。ちなみにサイレントセイバーが2着。
逆に1ヶ月前の10/20、5日目の京都で行われたオパールSのラップ。
12.7-10.8-11.8-11.7-12.3-12.4-11.8-11.8-12.2-12.3
前半はやや速めのペースで中間落ち着いて残り4Fから再加速、つまり一度息を抜いて4Fの持続力の勝負となった訳だ。ミヤギロドリゴはこの時9着。

 

この2つのラップを含め、競争成績を見ていろんなことが分かる。まずミヤギロドリゴは緩急がつく流れを苦手としている。ミヤギロドリゴは掛かる気性の馬で鞍上がかなり手を焼くほどだ。だから途中でラップが落ちるとそこで馬は行きたがる。当然溜めが利かない。こうなると再加速して長く脚を使うなんてのは難しい。また秋口で生育の良い京都の軽い芝では脚の遅さが露呈する。大トビで蹴りの強さで走る馬だから、パワーこそあれ、脚を速く回すなんてのは一番苦手な作業だ。だからこその荒れた馬場の福島が良い。さらにこれだけ淀みない流れだとバテる馬が続出するが、この馬は後方で溜めたにしてもバテないだけの持久力を持っているとも言える。

 

 

 

--------------------------------------------------------------------------------

 

 

【例2:オースミコスモ】

 

次の例はオースミコスモのラップである。
スイートピーS 1着 12.9-10.9-11.6-12.3-12.3-12.5-12.5-11.5-11.8
紫苑S     1着 12.6-11.4-12.3-12.7-12.8-12.0-11.3-10.5-11.4
阪神牝馬S   2着 12.8-10.9-11.3-11.4-11.7-11.7-11.6-11.8

 

 

それぞれのレースのラップを上げてみた。お分かりのようにスイートピーSや紫苑Sではスローで流れての2F、3Fの上がりの勝負で勝っている。ゆっくり溜めて流れてヨーイドン!の競馬で勝ってきた馬だ。この馬の馬格は420kg程度。手脚も短く胴も短く小さくまとまった馬だ。もちろんパワーとかは無い。が、小さいことはいいこともあるのは、その分手脚を速く回せる。完歩も小さいから次々と蹴りを繰り出すことができる。そのために上がり勝負になればその能力を発揮できるという訳だ。阪神牝馬Sはマイルなのでややラップに淀みないが、中間ややペースが落ち着いて、最後の1Fも11秒台のように速い脚が問われたレース。勝ったダイヤモンドビコーも脚が速い馬で、同馬もそれに続いての2着となった訳だ。

 

以上、レースのラップを観察していくだけでも、その馬の得意とするところと不得意とするところが見えてくるというお話。ミヤギロドリゴもオースミコスモも決して強い馬じゃない。でも一般的に「強い」とレッテルを張られないからこそ配当的な優位性も高いということ。観察してその馬が走れることを知っている人の勝ちだ。競争馬にはそれぞれ「できることと、できないこと」がある。馬の上げ下げを如何に上手くやるかが馬券にとっては重要で、各馬の適性を知っておくことはそのためのイロハでもある。「観察せよ、されば報いられん」である。

 

« マクロ2020/0726 | トップページ | 結果2020/0725.26 »

目から鱗の馬券学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« マクロ2020/0726 | トップページ | 結果2020/0725.26 »

フォト

天気予報

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

オッズ


CAT


最近のトラックバック

オッズ

無料ブログはココログ

チャットルーム